小学校と中学校では
不登校児童生徒数が年々増加していますが
高校生から学年が上がるごとに
不登校者数が減少しています。
理由は
高校は義務教育ではないため
不登校になった生徒が退学をするケースが
多いからです。
不登校になった生徒のうち
教師やカウンセラーによる指導により
登校するようになったのは全体の2~3割です。
小学校…26.8%中学校…26.4%高校…29.5%
不登校の状態が前年度から継続している児童生徒の割合
小学校…42.6%中学校…54.3%高校…33.9%
一度不登校になると
登校するようになるのは少しだけ難しいです。
しかし逆に言うと、4人に1人は再び
登校することができています。
【小学生が不登校になる要因】
「家庭に係る状況」55.5%1位
「いじめを除く友人関係をめぐる問題」21.7%2位
「学業の不振」15.2%3位
不登校というと真っ先に学校での人間関係を疑いますが
意外にも家庭などの学校外の要因で不登校になる子が多いです。
また、学業の不振など、人間関係意外の要因で
学校に行かない、行けない子どもも多いということが分かります。
また、学年が上がると思春期に突入し、
家族や先生、友人などを対象に人間関係の悩みを抱えることが増えます。
【不登校の小学生への対応方法】
小学生の不登校に対して
無理やり学校に行かせようとするのではなく
安心して学校に通えるまで時間をかけて寄り添いましょう。
不登校に対して罪悪感を抱える子どもも多いため
「無理して学校に行かなくても良い」
と伝えてあげることが大切です。
また、好きなことや得意なことをやらせてあげることで
子どもが前向きになれるようにサポートしましょう。
【学校に行きたくない】
本人でさえ「何で学校に行けないんだろう」と思うことも多いです。
友達もいるし、勉強も悪い方じゃないのに、何でいけないんだろうと。
その原因となるのは日々の小さなストレスとプレッシャーの蓄積です。
いくら原因を探しても
日常的にどこにでもあるストレス等なので、本人もわかりません。
先生や友達から言われた何気ないひとこと
宿題をしなさいという言葉
勉強しなければというプレッシャー
ひとつひとつは気にならないような言葉だが、それが蓄積されます。
「学校に行きたくない」となるのは
それまでの日々の小さなストレスとプレッシャーが
上手く消化できないままどんどん積み重なっていき
子供の心の限界を超えた時になります。
そうなると、朝起きられない、睡眠障害、頭痛や腹痛、
嘔吐、めまい、自然と涙がでる、チカラが出ない、不安感など様々な症状として表れることもあります。
一時的に昼夜逆転生活にはなることもありますが
元気と気力が回復すれば、元の規則正しい生活に戻ります。
無理をせずゆっくりと休みましょう。
勉強もしなくて良いです。
家で楽しい事だけをして過ごして下さい。
テレビやゲームなど好きなことだけをしましょう。
リラックスして休むことで、元気も気力も段々回復していきます。
だんだんと今よりは苦しさ、辛さはかなり軽減されます。
今の状態のまま、今まで通り頑張り続けていると、更に悪化します。
「学校に行けない自分はダメな人間だ。価値がない」
と思い、自傷行為や自殺なども考え始めます。
今はゆっくり休みましょう。
【心の回復に必要なのが「親の理解」】
親の協力なくては回復は難しいです。
家で休んでいても、親が子供にストレスやプレッシャーを与え続けている状態になると
回復するどころか悪化します。
まずは、学校に行きたくても行けない子供の気持ちを理解します。
専門家に相談すると
「学校に行けない」子供の気持ちを知り、理解でき子供への対応も変わります。
不登校を理解することで、親の不安感も軽減されます。
元気と気力が充実してくると
自然と「勉強しようかな」「学校に行こうかな」
と思うようになります。
焦らず、無理せずゆっくりと休むことが必要です。
中学で人生は決まりません。
良い企業に就職するには、良い大学に行けば大丈夫。
中学は家庭学習、高校は通信制等、なんでもOK。そこの学歴は企業は気にしません。
通信制から有名大学に行く子も多いです。
学生時代に不登校でも
40、50代引きこもりになる可能性は約9%といわれています。