不登校について、お話をお伺いし、
ご質問にお答えしながら、
将来に向けてできることを一緒に考えていきます。
また、現在不登校ではないけれど、
学校に行けなくなりそうで不安これからどのように生活していけばよいのか、
改善の方法はあるのか、
などを一緒に考え、
行動を起こすためのきっかけになります。
保護者の方の心配ごと
お子さんが今、不登校や引っ込み思案な気質だと、
将来、社会に適応できるのか、自立できるのか、
幸せに生きていけるのか、
と心配されることが多いかと思います。
しかし、思考や行動はこれからいくらでも変えていけますし、
学歴も本人がやる気になれば、
これからいくらでも作り上げていけます。
大切なのは、お子さまが自信や自己肯定感を失うことなく、
いろんな選択肢や方法を知り、
将来の可能性を広げることです。
お子さまにとっての新しい道を一緒に考え、
教えてあげてください。
お子さまだけでの相談を推奨しています。
以下の理由からです。
理由①
親が自分のことを知らない人に話すのが苦手、
という場合があります。
理由②
恥ずかしい気持ちから、親が代わりに話してくれることで、
話す意欲が湧かないことがあります。
理由③
親がカウンセラーに質問をしてアドバイスをもらったことがあっても、
それがカウンセラーの意見に影響されていると感じてしまうことがあります。
日本の不登校の現状についてお話しします。
近年、不登校の児童生徒数は年々増加しています。
2020年の文部科学省の発表によると、
全国で不登校の児童生徒数は合計で196,127人にのぼり、
そのうち小学生は63,350人、中学生は132,777人です。
この数は8年連続で増加しています。
特に中学生の約30人に1人は
学校に行けていないという現状です。
不登校はもはや特殊なことではなく、
多くの子どもたちが何らかの理由で学校に行けておらず、
悩みを抱えています。
その悩みを抱えているのは、子どもだけでなく、
保護者の方々も同じです。
不登校の子どもたちは大きなストレスを抱えています。
学校に行けない理由もそのストレスの積み重ねが限界に達した結果です。
大人たちがたくさんアドバイスをしようとするのは理解できますが、
不登校の子どもたちはそのアドバイスを受け入れる心の余裕がない場合が多いです。
時には大人への不信感を抱いていることもあります。
カウンセラーは、子どもを指導するのではなく、
一緒に進むべき道を考える手助けをします。
自分で道を切り開かなければ、
自分の本当に望む未来にはたどり着きません。
カウンセリングの目的は、答えをすぐに出すことではなく、
子どもが心の負担を軽くし、
自分の気持ちや望む未来に気づけるようにサポートすることです。
学校に行けるようになるためには、
お子さま一人一人の状況に合わせた
アプローチが大切です。
学校に行けなくなる理由やタイミングは
人それぞれです。
例えば、中学3年生で受験を控えている時に
突然学校に行けなくなった場合
親としては「これからどうすればいいのか」
「人生がこのままうまくいかないのではないか」
と心配で絶望的に感じることもあります。
でも、焦らずに見守ることが大切です。
1. 現状を受け入れて待つ
まずは、今の状況を受け入れて
お子さまが自分の意思で
「もう一度学校に行きたい」
と思えるようになるまで待つことが重要です。
無理に学校に行かせようとすることは
逆効果になることもあります。
焦らずに、お子さまのペースを尊重しましょう。
たとえ高校に進学するにしても
お子さまがどこに行きたいかを一緒に考え
行けるところを選ぶことが大切です。
2. いつまでも復帰したくない場合
それでも、お子さまが学校に行きたくない気持ちが続く
場合もあります。
親としては「学校に行ってほしい」
と思うのは自然なことですが
本人の気持ちを無理に変えようとするのは
難しいこともあります。
このときは、お子さまがこれからどうしたいのかを
一緒に考えましょう。
例えば、いつか学校に行きたいと思うのか
もう今後学校に行きたくないのか
進学したいのか、それとも別の道を考えているのか。
本人の気持ちを否定することなく
じっくりと話を聞き、理解してあげることが大切です。
3. 学校復帰を考える場合
もし、お子さまが本当に学校に戻りたいという気持ちがあれば
転校や教育支援センターなど、学校復帰に向けた支援を
検討することができます。
無理にでも学校に戻すのではなく
本人の意志を尊重しながら
最適な方法を一緒に探していきましょう。
大切なのは、お子さまが自分のペースで前に進めるように
サポートすることです。
そのためには、お子さまの気持ちをしっかりと受け入れ
共に考えていくことが必要です。
中学生や高校生のお子さんを持つ親としては、
受験や将来についての不安があると思います。
しかし、高校を卒業できなくても、別の方法で学び直すことができます。
例えば「高等学校卒業程度認定試験(高認)」を受ければ、
高校卒業と同等の学力があると認められ、
就職や大学入試の道が開けます。
どんな道を選んでも、お子さまが自信や自己肯定感を失わずに、様々な選択肢を知り、
最終的に幸せな人生を歩めるようにサポートしてあげてください。
小学校や中学校では
不登校の児童生徒が年々増えている一方で
高校に進学すると不登校の数が減少しています。
その理由は、高校が義務教育ではないため
不登校になった生徒の多くが退学を選ぶことが多いからです。
実際、不登校になった生徒のうち
教師やカウンセラーの支援を受けて
登校できるようになったのは全体の2〜3割に過ぎません。
小学校では26.8%、中学校では26.4%、高校では29.5%の生徒が再登校できています。
また、不登校が前年度から続いている児童生徒の割合は
小学校で42.6%、中学校で54.3%、高校で33.9%
となっています。
一度不登校になると
再び登校することは少し難しく感じることもありますが
逆に言えば、4人に1人は
再び学校に行けるようになっています。
【小学生の不登校の原因】
不登校の原因として最も多いのは
「家庭に係る状況」で、55.5%がこの理由です。
次いで「いじめを除く友人関係の問題」が21.7%
「学業の不振」が15.2%となっています。
不登校というと
まず学校での人間関係が問題だと思われがちですが
実は家庭の状況や学校外の要因が
大きな影響を与えていることがわかります。
また、人間関係だけでなく
学業の不振が原因で学校に行けない子どもも
多いということも明らかになっています。
さらに、学年が上がるにつれて思春期を迎え
家族や先生、友人との人間関係に悩むことが増えることも
不登校の原因となることがあります。
【不登校の小学生への対応】
小学生が不登校になった場合
無理に学校に行かせようとするのではなく
安心して学校に通えるようになるまで
時間をかけて寄り添ってサポートすることが大切です。
また、不登校に対して罪悪感を抱えている子どもも多いため
「無理して学校に行かなくても大丈夫だよ」
と伝えてあげることが重要です。
さらに、子どもが好きなことや得意なことに取り組むことで
前向きになれるようサポートしてあげましょう。
【「学校に行きたくない」理由】
子ども自身でも
「なぜ学校に行けないのだろう」
と感じることが多いものです。
友達がいるし、勉強も悪くないのに
どうして行けないのか分からないこともあります。
その原因となるのは
日々の小さなストレスやプレッシャーが
積み重なっていることです。
何気ない先生の言葉や
「宿題をしなさい」といった指示、勉強のプレッシャーなど
ひとつひとつは気にしないようなことでも
次第に蓄積されていきます。
「学校に行きたくない」という気持ちは
そうした小さなストレスやプレッシャーが
消化できずに積み重なり
子どもの心の限界を超えたときに起こります。
結果として、朝起きられない、睡眠障害、頭痛や腹痛
不安感、涙が止まらないなどの症状が現れることもあります。
一時的に生活が不規則になったりすることもありますが
元気が回復すれば、徐々に元の規則正しい生活に
戻ることができます。
無理をせず、ゆっくり休むことが大切です。
勉強をしなくても、好きなことをして過ごす時間を
大切にしましょう。
【心の回復に必要なのは「親の理解」】
子どもの心が回復するためには
親の理解と協力が欠かせません。
家で休んでいる間も、親がプレッシャーをかけたり
ストレスを与え続けると
回復どころか状況が悪化することもあります。
まずは、学校に行きたくても行けない子どもの気持ちを
理解することが大切です。
専門家に相談することで、子どもの気持ちを理解し
より適切な対応ができるようになります。
不登校を理解することで、親の不安も軽減されます。
元気と気力が回復してくると
自然と「勉強しようかな」「学校に行こうかな」
と思えるようになることが多いです。
焦らず、無理せず、ゆっくりと休んでください。
【中学で人生は決まりません】
中学の成績や進学先で人生が決まるわけではありません。
良い企業に就職すること、高校や大学の学歴も大切ですが
自分に合った道を進むことが一番です。
通信制高校や家庭学習を通じて
高校に通う方法もあります。
学歴よりも大切なのは
自分のペースで学び続けることです。
通信制高校から有名大学に進学する例も多くあります。
不登校であっても
40代や50代で引きこもりになる可能性は
わずか9%と言われています。
だからこそ、無理に焦ることなく
自分にとって一番大切なことを
見つけて進んでいくことが大切です。